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「つみたてNISA」の売り時を決める“おすすめの売却 ルール”の3パターンを解説!

「つみたてNISA」の“3つの売り時”を解説!

「やめてはいけない」とお話しした「つみたてNISA」ですが、もちろん、いつかは売却(解約)して、お金を取り出さなければ意味がありません。つみたてNISAの売却のタイミングは、大きく分けて次の3つがあります。

【つみたてNISAの売り時①】ライフイベントが発生したとき

結婚、出産、住宅購入、車の購入、子どもの学校入学、親の介護、転職・退職、自分の介護などなど……人生には、さまざまなライフイベントがあります。これらのライフイベントでは、往々にしてまとまったお金が必要になるものです。つみたてNISAを始めた目的は人それぞれだと思いますが、その目的に合わせて貯めているわけですので、その都度、かかる費用分だけ、つみたてNISAで保有している投資信託の一部を売却して活用するといいでしょう。

【つみたてNISAの売り時②】目標金額に達したしたとき

あらかじめ、「300万円の利益が出たら売る」「資産合計が1000万円になったら売る」というように“目標”を決めておき、その目標に到達したら売却します。目標金額を設けることで、資産の額を確認したり、売却するタイミングを意識したりすることができるので、投資の意欲も途切れないで済みます。なにより、つみたてNISAを売る条件がわかりやすいですね。

【つみたてNISAの売り時③】資産が2倍になったとき

「いくらまで増やしたい」という目標金額を具体的に決められない場合には、「資産が2倍になったら半分を売却して投資元本を回収する」という方法もあります。この方法だと、半分を売却した時点で元本割れの可能性がなくなる上に、運用益の拡大も期待できます。万が一、その後の運用が悪化したとしても、すでに投資元本は回収できているので、精神的なダメージが軽減できます。

以上、3つの「売り時」を紹介しました。つみたてNISAの売り時に絶対の正解はありません。ただ、自分にとって最もいいと思える「売り時のルール」を選んだら、それをきちんとそのルール通りに実践することが大切です。投資で成功する秘訣は、自分のやり方を決めたら、感情を排して淡々と行うことだからです。
【※関連記事はこちら!】

「つみたてNISA」は一度に全部売らないで!
売却する際には、複数回に分けて売ろう

「つみたてNISA」で積み立てる投資信託などの金融商品の価格は日々動いています。そこで、タイミングをとらえて安いときに買って高いときに売れば儲かります。ただ、今、その金融商品が安いか高いかをズバリ判断することはプロでも困難です。

「今が底値と思って買ったのに、さらに値下がりしてしまった……」「もう少し安くなったら買おうと思って待ってたら、そこから値上がりしてしまった……」という経験は、投資家なら一度はあるでしょう。ですから、積立投資では「ドル・コスト平均法」の考え方を生かして、複数回に分けて購入していくのです。そうすることで、平均購入単価を下げることができます。

 

つみたてNISAの資産を売るときにも、買うときと同じように、複数回に分けて売却することで、売却価格の値動きのリスクを抑えることができます。全部を一度に売ってしまうと、そのタイミングが「価格が安い」ときにあたってしまうかもしれません。そのときの価格が高いのか安いのかは、後にならないとわかりません。

誰しも、できるだけ高い価格で売りたいと思うもの。とはいえ、一番の高値を予想して、そのタイミングで売るのは難しい。そこで、利益が出ているときには、全てを一度に売却するのではなく、複数回に分けて売るほうがいいでしょう。そうすることで、売却価格が安定します。

老後の生活費のために売却するなら
「運用を続けながら」取り崩すのがおすすめ

まだ先のことになりますが、老後に、生活資金のために「つみたてNISA」を売却する場合は、つみたてNISAの運用を全てやめるのではなく、運用を続けつつ、少しずつ売却(取り崩)していくのがおすすめです。そうすることで、上で紹介したとおりに売却価格も平均化できますし、何より資産が長持ちすると考えられます。

例えば、1000万円を毎月10万円ずつ取り崩した場合と、年5%で運用を続けながら毎月10万円ずつ取り崩した場合とでは、受け取れる金額にどのくらいの差が出るのでしょうか。

1000万円を毎月10万円ずつ取り崩すと、「1000万円÷10万円=100カ月」ですから、わずか8年4か月でゼロになってしまいます。

それに対して、運用しながら取り崩す場合の目安は、「資本回収係数」という数値を使うとわかります。

非課税期間が終わっても
課税口座に移して運用すればいい

「つみたてNISA」で非課税投資できる期間は20年もあります。2018年に積み立てをスタートした分は2037年に非課税期間終了、2019年に積み立てをスタートした分は2038年に非課税期間終了……というように、20年経過後は、随時、非課税投資期間が終了していきます。

実は、つみたてNISAの資産は20年の非課税投資期間が終わっても運用を続けることができます。20年経過後は、非課税ではなくなってしまいますが、つみたてNISAの資産は課税口座に移るだけなので、運用を続けられるのです。課税口座に移った分は、値動きを見つつ、売っていくことができます。

つみたてNISAは長期投資が基本です。その間には暴落もあるかもしれません。それでも慌てず、じっくりと取り組んでいきましょう。つみたてNISAでお金を増やす最強の戦略は、「投資していることを忘れること」です。投資は“感情との戦い”と言われるくらい、感情は邪魔なもので、「ほったらかし投資」こそ王道なのです。あなたもぜひ実践してみてください。

 


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