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「つみたてNISA」は少額で投資が始められる!その①

今回は、20代から30代前半にかけての若年層に「つみたてNISA(積立型の少額投資非課税制度)」がおすすめである理由と、実際に20代・30代の若年層が「つみたてNISA」で運用する際の具体的な商品選びの考え方などを見ていきます。また、20代・30代ではなくても、投資初心者や資金に余裕のない人に共通する内容ですので、そうした人たちはぜひ参考にしてください。

投資の“ハードル”が低い「つみたてNISA」は
資金の余裕や投資の経験がない人の資産形成に最適の仕組み

最初に、「つみたてNISA」について簡単におさらいしておきましょう。「つみたてNISA」は、年間40万円までの投資額の枠で、投資で得た利益が全額非課税になる制度です。非課税になる期間は最長で20年と長期にわたります。仮に毎年40万円を投資したとすると、40万円×20年=800万円の資金を、運用益非課税で投資できることになります。

「つみたてNISA」で買える運用商品は、金融庁が定めた要件を満たす投資信託とETFに限られ(要件については後ほど解説します)、2018年9月13日現在、投資信託155本とETF3本が対象になっています。

「つみたてNISA」は、日本に住む20歳以上の人なら誰でも利用できますが、「これから資産形成をしていきたい」「初めて投資にチャレンジする」という若年層に、非常に向いている制度だと私は考えます。それは、次のような理由からです。

1:まとまった資金がなくても投資を始められる
2:運用商品が絞り込まれており、投資初心者でも選びやすい
3:一度設定すればあとは自動的に積立投資が行われるので、手間がかからない
4:買いのタイミングで悩まなくていい
5:積み立てた資産はいつでも現金化して引き出せる

それでは、1つずつ見ていきましょう。

理由1:
まとまった資金がなくても投資を始められる!
金融機関によっては月100円から積立投資が可能

資産形成に興味があっても、働き始めてそれほど年月のたっていない20代の場合、ほとんどの人が投資に回せる「まとまったお金」を持っていないのではないでしょうか。しかし「つみたてNISA」では、ごく少額から投資を始めることが可能で、投資の“ハードル”が非常に低くなっています。

前述のとおり、「つみたてNISA」では1年に投資できる金額が40万円、月額にすると約3万3000円までです。これはあくまで上限で、もっと少額、たとえば月1万円でも、あるいは1000円でも、自分のできる範囲で積立投資を行うことができます。ちなみに、ネット証券の中には毎月100円から積立可能というところもあります(あまり積立額が少ないと、なかなか資産が増えていかないという難点はありますが)。

ただし、少額で投資できるからといって、預貯金ゼロで投資を始めようというのは厳禁です。投資に足を踏み出してもいいのは、最低でも生活費の4カ月分、もしくは20代ならキリのいいところで100万円くらいの預貯金を確保してから、と覚えておきましょう。

理由2:
運用商品があらかじめ絞り込まれていて
投資初心者でも選びやすい!

証券会社や銀行には、「つみたてNISA」以外の投資信託の積立サービスもあり、同様に少額から投資することができます。ただ、「つみたてNISA」の場合は運用で得た利益が全額非課税になることが大きなメリットです(通常は、運用益に約20%の税金がかかります)。それに加えて、あらかじめ商品がかなり絞り込まれているのも、投資未経験や投資初心者が多い20代・30代にとって、心強いポイントと言えます。

日本で販売されている投資信託は全体で6000本以上もあり、その中から自分に合った適切な商品を選ぶのは大変です。一方「つみたてNISA」では、「売買手数料が無料」「運用コスト(信託報酬)が一定以下」「運用期間が5年以上(アクティブ型投資信託の場合)」などの金融庁が定めた条件に当てはまらないと、対象商品として認められません。先述のとおり、2018年9月13日時点で対象となっているのは投資信託155本とETF3本のみです。

つまり、高コストの投資信託や、長期投資に向かない投資信託はあらかじめ除かれています。そのため、投資経験がまったくない人、または少ない人でも、商品を選択しやすくなっているのです。

 


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