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「つみたてNISA」口座の5つのポイント!その①

本来なら投資で得られた利益にかかる約20%の税金がゼロになる、お得な制度「つみたてNISA」(積立NISA)。この連載では、「つみたてNISA」のメリットやデメリット、注意点などを毎回わかりやすく解説しています。

「つみたてNISA」の金融機関の選び方5つのポイント。
1人1口座しか開設できないから失敗は許されない!?

「つみたてNISA」を始めるには、店舗を構えている銀行・証券会社や、インターネット専業のネット銀行・ネット証券会社、投資信託を運用している運用会社などの金融機関で、「つみたてNISA」の口座開設をする必要があります。

みなさんの中には、銀行口座や証券口座を複数持っている人も多いでしょう。いくつかの金融機関に口座を開設して、いろいろ使い分けていると思います。
しかし、「つみたてNISA」の口座は1人1口座しか持てません。ですから、どこの金融機関で「つみたてNISA」の口座開設をするかは、真剣に考えたいところです。

そこで、初心者におすすめできる金融機関の選び方、比較するポイントを以下に紹介します。

●「つみたてNISA」の金融機関の選び方①
積み立てる頻度を細かく設定できるか比較する

「つみたてNISA」では、投資信託(投信)を一定の頻度で買い付けていきます。どの金融機関でも「毎月」を選ぶことはできるのですが、SBI証券では「毎週」「毎日」、楽天証券では「毎日」と、より細かい頻度で買い付けることができます。

QUICK資産運用研究所のデータによると、「毎月」積み立てた場合と「毎日」積み立てた場合のリターン(5年リターン)を比較した場合、ほとんどの投資信託で、「毎日」積み立てたときのほうが、0.1%程度リターンが高くなりました。さらにREIT(不動産投資信託)の場合、リターンの差が1%以上となっている投資信託もあります。

投資信託の値動きは、株価や為替の値動きと比べて緩やかであるものの、上下に動きはしますので、ドルコスト平均法(※)の効果を最大限に生かせるのは「毎日」積み立てた場合だと考えていいのかもしれません。

(※)ドルコスト平均法とは、毎月いくらというように、定期的に一定額の金融商品(「つみたてNISA」の場合は投資信託)を購入し続ける投資法です。
投資信託の基準価額(投資信託の値段のこと)は上がったり下がったりしますので、基準価額が低いときにはたくさん買い、高いときには少ししか買わないことになります。
その結果として、平均購入単価を下げることができます。つまり、平均すると安く買えるということです。
平均購入単価を下げておけば、一時的に相場が下落しても、再び上昇したときに、利益を出しやすくなるのです。言葉を換えれば、損をしにくい、と言えます。

もしかしたら、5年間で0.1~1%というのはほんの少しの差と思われるかもしれません。しかし、「つみたてNISA」の投資期間は最長20年。期間が長くなるほど、この少しの差が大きなリターンの差になる可能性があります。

「つみたてNISA」の場合、売買手数料はゼロなので、買い付けが「毎月」でも「毎日」でもコストは変わりません。
また、最初に決めてしまえば「毎日」でも「毎月」でも手間は同じ。それなら、少しでも成績がよくなる「毎日」積み立てられる金融機関を選んだほうがいいのではないでしょうか。

●「つみたてNISA」の金融機関の選び方②
最低投資金額が安いかどうか比較する

「つみたてNISA」で投資できる金額の上限は年40万円、月換算で約3万3000円までなのですが、下限(最低投資金額)は金融機関によって異なります。

多くの金融機関では月1000円からですが、月100円から「つみたてNISA」の投資ができます。「100円」なら缶コーヒーより安いので、誰でも気軽に始められるのではないでしょうか。

もちろん、月100円を積み立てただけでは大幅な利益を狙うのは難しいですが、実際に「つみたてNISA」を始めてみて、値動きに慣れてきてから投資金額を増やしてもいいのです。最低投資金額が低いほど、チャレンジしやすいといえるでしょう。

 

●「つみたてNISA」の金融機関の選び方③
投資できる商品(投資信託など)の数で比較する

「つみたてNISA」で投資できる商品(投資信託、ETF・上場投資信託)は、2019年4月22日現在、金融庁のサイトによると162本あります。しかし、実際は、金融機関ごとに商品ラインナップは異なります。

比較的、商品ラインナップが豊富なのはネット証券です。それに対し、店舗型の証券会社や銀行などでは、商品数を10本程度に絞っているところが多くみられます。

実は、商品数は、少ない方がいいと考える人もいます。特に初心者の場合は、商品が多すぎるとどれを選んだらいいか迷ってしまうからです。

それも一理ありますが、これから投資を経験して、知識を身につけていけば、わからないことや迷うことは少なくなっていくでしょう。それなら、投資の幅を広げる意味でも、取扱商品数は多いに越したことはないと私は思っています。

 

●「つみたてNISA」の金融機関の選び方④
信託報酬の安い商品が揃っているかで比較する

商品数は多い方がいいと述べましたが、当然、単に商品数が多いだけでなく、少しでも私たちに有利な、信託報酬の安い商品が揃っているほうがいいでしょう。

信託報酬は、投資信託を買って保有している間はずっとかかるコストです。保有額の何%という形で、自動的に差し引かれます。

「つみたてNISA」で購入できる投資信託は、いずれも信託報酬は低めに設定されていますが、それでも20年も長期保有すると、相応の金額になります。
似たような内容の投資信託なら、なるべく信託報酬の安いものを選ぶのがおすすめです。

●「つみたてNISA」の金融機関の選び方⑤
サービスの充実度で比較する

以上の4つのポイントで比較しても決めきれない場合、サービスの充実度も参考にしてみるといいでしょう。

相談しやすいか
わからないことが出てきた場合、電話やメール、チャットなどで相談ができると安心です。また、店舗のある銀行や証券会社の場合、窓口で直接話ができることもあります。
たとえばイオン銀行では、1年365日、原則朝9時から夜21時まで窓口が開いています。いつでも相談できるのは心強いのではないでしょうか。

■投資の情報提供やセミナーが充実しているか
「つみたてNISA」に限らず、投資の情報が充実していれば、これからのステップアップにも役立ちます。たとえば中央労働金庫では、定期的につみたてNISAやiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)のセミナーが開催されています。
また、ネット銀行やネット証券会社の場合、オンラインセミナーが開催されていることもあります。オンラインセミナーなら自宅で受講できるので利用しやすいでしょう。

■ウェブサイトやアプリが使いやすいか
ネット銀行・証券会社はもちろん、店舗のある銀行・証券会社でも、運用状況をウェブサイトやアプリで見られるところが増えています。そこで、ログインやログアウトなどの操作が簡単か、運用損益の状況が見やすいか、商品を選びやすいか、なども大切です。

以上の5つのポイントで比較して、利用したい金融機関が決まったら、「つみたてNISA」の口座開設を申し込みましょう。

ウェブサイトの口座開設フォームに必要事項を入力するのが一番簡単です。必要な本人確認書類やマイナンバーカードも、写真で送信することができます。もちろん、金融機関の窓口でも申し込みができます。

「つみたてNISA」の口座開設には、長い場合で1カ月程度かかります。時間には余裕を持って申し込むといいでしょう。


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