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iDeCoに投資初心者が抱く“3つの勘違い”を解消! その②

今さら聞けないiDeCoの基本的な「流れ」とは?
「7つのステップ」で確認!

ここまでで、iDeCoはただ節税メリットを得るためだけではなく、老後を楽しむために必要な制度だとおわかりいただけたかと思います。ではiDeCoを始めるには、どんな手順を踏めばいいのでしょうか? iDeCoを始めてからお金を受け取るまでの基本的な流れを確認しておきましょう。

1.iDeCo口座を開設する(金融機関を一つ選ぶ)

2.現役時代に生活費を削ってiDeCo口座に入金する(60歳まで、毎月一定額を定期的に入金)

3.自分専用のiDeCo口座にお金が積み立てられる(iDeCo口座にお金が貯まる)

4.運用の方法は自分で決めて注文を出す(毎月の掛金で買う金融商品を指示する)

5.残高(時価残高)は自分の積立額や運用方法によりひとりひとり異なる。いつでも自分の残高を確認できる(各金融機関の自分専用のWEBページで確認が可能だが、書類でも年1~2回程度届く)

6.必要に応じて売り買いを行う(スイッチング)

7.60歳以降、受け取り請求を行う(「一時金受け取り」と「年金受け取り」の2種類がある)

基本的な流れとして押さえておきたいのは、「毎月定期的に入金」することと「60歳まで積み立て、その後受け取る」ということです。

逆にいえば、50歳になってから、老後に備えたいからと慌てて毎月10万円を積み立てることはできません。iDeCoには毎月の積立額の上限があるからです。「早い」時期から、「長く」積み立てた人ほど、元本を多く積み上げられて得するのがiDeCoの仕組みなのです。だからこそ、若いうちに、早くスタートしていただきたいのです!

最初に解いておきたい! iDeCoにまつわる「3つの勘違い」

実のところiDeCoは、勘違いされやすい仕組みでもあります。特に「iDeCo=投資」という思い込みから来る勘違いは、早い段階で解いておきたいところです。ここではよくあるiDeCoにまつわる勘違いを3つ紹介しましょう。

【勘違いその1:iDeCoでは必ず投資しなければならない】

iDeCoは、貯蓄から投資への流れを促す仕組みの象徴のように語られがちです。確かにiDeCoを活用することで投資を行って得た利益を非課税で得ることができれば、とても得することは確かです。しかしiDeCoでは、投資が義務づけられているわけではありません。積み立てたお金を全額「定期預金」にすることもできます。もちろん超低金利の環境ですからほとんど資産は増えませんが、所得税と住民税の軽減メリットだけでも十分に「儲かる仕組み」になっています。ですから、投資初心者の方でも安心して始めることができます。

また「一部定期預金、一部投資」というような選択も可能です。「定期預金に30%、投資信託に70%」「定期預金に50%、投資信託に50%」「定期預金に70%、投資信託に30%、」というように一部分を安全資産に振り向けておけば、その分については元本割れを免れることができます。

仮に掛金を、「定期預金:投資=5:5」に配分したならば、これは「50%の資産は超低金利だが元本割れも回避され、50%の資産については元本割れの可能性もあるが長い目で見れば高利回りを狙う」というリスクコントロールになります。

それでもアベノミクスのような上昇相場で投資資産の価格が30%上がれば、資産全体として15%増えることになりますし、リーマンショックのような急落相場で投資資産が30%下がったときも資産の半分は定期預金で減りませんから、全体では15%の減少に抑えられたことになります。

マーケットのリスクはコントロールできませんが(私たちが株価を決めることはできない)、資産配分を行うことで自分の財産の価格変動幅はある程度セルフコントロールできるわけです。ですからiDeCoを始める際は、投資が義務だと勘違いしないようにしましょう。特に投資初心者の方ならば無理に投資をする必要はなく、あくまで自分の許容できる範囲で投資をすればいいのです。

【勘違いその2:iDeCoは絶対に60歳まで積み立てを続けなければならない】

iDeCoは60歳まで原則解約NG(積み立てたお金を下ろせない)という厳しいルールになっています。しかし「積み立てを必ず60歳まで継続しなければならない」というのは大きな誤解です。

iDeCoは「積み立ての中断」ができます。家計が厳しい時期に積み立てをストップすることは、書類一枚でいつでも可能です。もちろん積み立てを再開することもできます。

「掛け金額の変更(引き下げ・引き上げ)」もできます。最低でも月5000円の積み立てが必要ですが、月1万円の積み立てによる家計の負担が重くなってきたから、しばらく月5000円の積み立てに変更する、というようなことができるわけです。変更は年1回のみ行えます。

例えばいきなり家族が入院し医療費がかかるなどの事情が起きた場合に、積み立てを一時停止したり、積み立てる金額を引き下げたりすることができるのです。

【勘違いその3:iDeCoで一度出した注文は60歳まで変更できない】

よくある誤解の三つ目は、「運用の指図」の変更についてです。詳しくは後日改めて解説しますが、iDeCoでは毎月の掛金に売買注文を出す「配分指定変更」と、今ある残高の売買(いわゆる投資の売買のイメージ)を行う「スイッチング」の2種類の注文が出せる仕組みになっています。

いずれもいつでも注文を出すことができるのですが(実際の売買は後日成立する)、加入時に一度出した注文は60歳まで変更できないと考えている人が意外と多いのです。

毎月の注文について、加入時からずっと同じままでももちろんOKですが、30歳のときと50歳のときで違ってももちろん構いません。また、売買を行わなくても構いませんが、売ったり買ったりするのは自由です。

たぶん「60歳までお金を下ろせない」という強いイメージが、「60歳まで運用を変えられない」という誤解を生んでいるのだと思います。むしろ必要に応じて、どんどん売り買いをしていいのです。

次回はiDeCoによる節税メリットを得るための手続きを中心にチェックします。必要な書類や役所への手続きについて具体的に確認してみましょう。皆さんが想像するより手間や負担は少ないと思いますよ!

 


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