会社員として働きながら短期間で資産を増やす…そんな夢のようなことを実現したトレーダーは、数は多くないものの、実際にいます。
そんなトレーダーは、何か特別なことをしていたのでしょうか?
今回は、実際に短期間で大きく稼いだトレーダーの手法を具体的に紹介します。
株牛優待株は波乗り投資をしよう!
今回紹介するのは、普段会社勤めをしながら株式投資を行っているBさんです。Bさんが株式投資を始めたのは、社会人2年目の頃。最初のうちはなかなかパフォーマンスを上げられませんでしたが、株主優待銘柄への投資を始めてから、ぐんとパフォーマンスが上がり、50万円から始めた投資金額は、5年で3,000万円まで増えました。
Bさんは、株主優待銘柄ならではの値動きを狙った手法を使っています。株主優待銘柄というのは、わかりやすい価格上昇のタイミングがあります。それは、権利確定日です。
株主優待銘柄の多くは、株主優待をもらうことができる権利が確定する日が近づくと、需要が増えて値上がりしていきます。ですから、その2、3か月前を目途にして買っておき、確定日の前日を狙って利益を確定してしまいます。すべての銘柄に通用するわけではないので、過去のチャートをチェックしてこれまでも権利確定日に右肩上がりとなっている銘柄を探しましょう。また、年に複数回株主優待がある銘柄の場合は、1回の値上がり幅が小さくなることが多いので、おすすめなのは年1回となっている株主優待株です。
また、Bさんは、IPO株にも注目しています。ただし、IPOの公募を狙うのではなく、人気IPO株の上場初日を狙います。人気のあるIPO株の中には、初値が付いてからさらに上昇するものもあります。そのような銘柄を選び、上場してすぐに買って短期で売買するのです。
IPO株は初値が天井になることも多いため、銘柄の選択が非常に重要です。初値がついた後も上昇する銘柄に多く見られるパターンが、初日に値付かずで終わってしまった銘柄です。このような銘柄は、値が付いた後もさらに上昇することが多いようです。もちろん、100%そうなるわけではありませんが、これまでの経験上、そのような銘柄が多いとBさんは分析しています。
普段、仕事をしていて相場のチェックができないことから、Bさんは投資金額を抑えて取引しています。
インデックスの採用銘柄と除外銘柄
最近Bさんが目を付けているのが、インデックス採用銘柄と除外銘柄です。
日経平均やTOPIXなどのインデックスでは、いくつかの銘柄を採用して参照しているのですが、その参照する銘柄の入れ替えにも注目しています。
インデックス銘柄に採用された銘柄を買い、除外された銘柄を売るという手法なのですが、ただその通りにすれば良いわけではありません。その日の日経平均株価が上昇すれば、インデックス採用銘柄を買うだけ、そうでなければ、除外銘柄を売るだけというように工夫しています。
まとめ
Bさんの手法は、難しい財務分析をそれほど必要とせず、その銘柄の動き方の特徴を見つけて取引のタイミングを計る、というものですので、株式初心者でもチャレンジしやすい手法であると言えます。
なお、この手法の場合も、きちんと自分の資金に応じ、ロスカットと利益確定のラインを決める必要があります。
このように、自分に合った投資手法を見つけ、資金に応じ無理のない形で、その精度を上げていくのが株で成功するための近道となるでしょう。