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積極的に増配をしてくれそうな銘柄を判断するためのポイント

積極的に増配をしてくれる銘柄は、魅力的な銘柄の1つです。
ただ配当は企業の余剰資金から出されるものであるため、実際に出せるかどうかわかりません。そのため、前もって企業が“うちは増配します”とアピールすることはないのです。
したがって増配をしてくれる銘柄に投資するには、自分自身で増配をしてくれそうかどうかを判断する必要があるのです。

キャッシュリッチかどうか見てみよう


増配をしてくれそうな銘柄を判断するにあたり、ポイントとなるのは、その会社に現金の余力があるかどうか、ということがまず言えます。
そのため、会社の財務状況をまずは見てみることが大切です。
その企業の手元資金が有利子負債より多ければ、その会社は実質的に無借金ということになります。
そして、現預金など、流動性の高い金融資産がある、ということが言えるのです。
具体的には、その企業のネットキャッシュをチェックします。なお、ネットキャッシュは、現預金+有価証券-有利子負債の式で求められます。
この数字が多ければ多いほど、配当に資金を回す余力がある、ということになります。
そして、ネットキャッシュが増加しているようであれば、増配もあり得ると考えられます。

配当方針をチェックしよう

キャッシュリッチで、ネットキャッシュが増えていても、その会社が株主還元に消極的では、増配の可能性は低くなります。
その会社が増配に積極的かどうかチェックするため、企業のサイトにおけるIRページや決算説明会資料などに“配当方針”が記載されているかどうかをチェックしましょう。

配当は、いわば株主に対して感謝の気持ちを伝えるためのものです。
配当方針が記載されており、なおかつ株主に対する利益還元を経営における重要課題としている企業、継続的な配当の実施を掲げている企業の銘柄は、増配をしてくれそうな銘柄だと言えます。
もちろん100%ではありませんが、このような銘柄は増配をしてくれることがなかったとしても、減配する可能性は低いでしょう。

業績のチェックも忘れずに


配当は、企業が得た利益を株主に還元するものです。
したがって企業の業績をチェックすることで、増配をしてくれそうな銘柄かどうかを判断することもできます。
連続で増配をする銘柄は、当然売上や利益も連続で増加させないといけません。
また一時的に業績が好調になっている企業の銘柄は、たとえ増配が行われてもすぐに減配される可能性があります。
過去の業績をチェックし、安定的に売上や利益を増加させている企業の方が、増配が継続する可能性は高いでしょう。

“5年連続増配”の実績があるかどうかが目安

2~3年ほどの連続増配であれば、多くの企業で実践されているため、あまり参考にはなりません。
ただ過去に5年以上連続増配を実施したことがある銘柄は、今後も積極的に増配をしてもらえる可能性が高いです。

5年以上連続配当を実施するのは決して容易ではない上、このような企業には株主に対して還元しようという強い気持ちがあることが想像できます。

まとめ

積極的に増配をしてくれそうな銘柄を判断するためのポイントを解説しました。
企業の中には、株主に配当という形で還元するよりも、事業拡大のために資金を使い、株価を上昇させることを優先する企業もあります。
ただそのような場合でも、投資家にとって魅力的な銘柄となることに変わりはありません。
したがって投資家は、投資する銘柄が増配をしてくれそうな銘柄なのか、株価が上がりそうな銘柄なのかも判断する必要があります。