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株式投資における二重の損失を防ぐための方法とは?

株価チャートをチェックすると、株価は大きな上昇と下降を繰り返しています。
大きな上昇や下降を狙って取引する投資家は多いのではないかと思いますが、時として投資する銘柄において“二重の損失”を被ってしまうことがあります。
今回は二重の損失とはどんなものなのかについて解説し、それを防ぐための方法についても併せて解説します。

株式投資における二重の損失について


株式投資における二重の損失とは、株価が下がる悪材料が出た後、さらに別の悪材料が出ることによって、大きな損失を招いてしまうパターンのことを言います。
よく見られるパターンには、企業におけるマイナスな材料が発表されて株価を下げた後、アナリストの投資判断が引き下げられることによって、さらに株価を下げるというパターンがあります。
過去にはこのパターンで安値を更新してしまった銘柄もあるため、投資家は二重の損失を防ぐための方法を必ず把握しておかなければいけません。

最初の悪い材料が出たときに売る

株式投資における二重の損失を防ぐためには、最初の悪い材料が出たときに売るということを心掛けましょう。
二重の損失となった過去の銘柄のチャートを見てみると、大体どの銘柄も最初の悪い材料が出てから、数ヶ月の期間を費やして株価を下げています。
つまりゆっくりと株価を下げながら、投資判断の引き下げによって追い打ちをかけられた格好ですね。
ゆっくり株価を下げている期間があるということは、最初の悪い材料が出た時点で早めに売れば、効果的な損切りができるということになります。
特にアナリストがフォローしている銘柄であれば、なおさら早期の売却をするべきでしょう。

チャートを確認して売るのも効果的


二重の損失を防ぐ場合、最初の悪い材料が出たときに売るのが効果的だという話をしました。
ただ最初の悪い材料が出たときに売るといっても、その材料だけで売るのは決して容易ではありません。
銘柄によっては、悪い材料がすべて出たことによって株価を上昇させる場合があったり、業績との関係性が低い場合はさほど株価が下がらなかったりするためです。
また、アナリストの投資判断がどの時点で変更されるのかもわかりません。
したがって、もし最初の悪い材料で売れなかった場合は、チャートで売りポイントを探るようにしましょう。
二重の損失となった過去の銘柄のチャートでは、最初の材料が出てからしばらくの間、長期移動平均線が下向きとなっているケースがよく見られます。
そこで、グランビルの法則などを参考に、売りポイントを探るのが良いでしょう。
こうすることで、株価が下がっていることを確認してから売っても、その後のさらなる損失は避けられる可能性があります。
最初の悪い材料が出たときに売れるのが1番ですが、“二重の損失を防ぐ”という観点で見る場合、この方法もかなり有効な方法の1つだと言えます。

まとめ

株式投資における、二重の損失を防ぐ方法について解説しました。
二重の損失は投資家に大きなダメージを与えるものであるため、必ず損失を最低限に抑える努力をしなければいけません。
多少の損失を負うことは覚悟の上で、後から訪れる2つ目の波に飲まれないようにしましょう。
つまり取り返しがつかないほどのダメージを受けなければ、二重の損失を防ぐことに成功したと、ポジティブに考えるべきだということです。