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“ネットネット株”に注目して効率的に利益を上げよう

今回解説するのは、“ネットネット株”に注目した投資法です。
投資初心者であれば、初めて耳にする方もいるかもしれませんね。
ネットネット株投資に少しのアレンジを加えるだけで、効率的に利益が上げられる手法となります。
ネットネット株の概要と併せて解説しましょう。

“ネットネット株”の概要


ネットネット株とは、流動資産から負債総額を引いた額の2/3が時価総額よりも多く、株価が割安と判断される銘柄のことを言います。
流動資産とは、現金預金や未収金など1年以内に現金化できる“現金性資産”と原材料などの“棚卸資産”のことを言いますが、その流動資産から負債総額を引いた時にプラスになるような銘柄が“ネットネット株”と呼ばれるものです。
アメリカの著名な投資家で、“バリュー投資の父”と称されるベンジャミン・グレアム氏が提唱し、今や多くの投資家の間でその定義が広まっています。
またこの手法ではその概念が少しアレンジされており、正味流動資産に在庫評価額を含まず、有価証券を含んだ額から貸倒引当金や負債合計を引いた額が時価総額よりも多ければ、割安と見なします。

すぐに現金化しやすいものがいくらかを決算短信から調べよう

ネットネット株を見つける際の流動資産の価値は、決算短信のデータで算出できます。
決算短信の財務諸表の貸借対照表から数字をピックアップし、独自の計算式を使って流動資産の価値を算出します。
算出方法は以下の通りです。

現金及び預金+受取手形および売掛金+有価証券+投資有価証券-(流動資産の貸倒引当金+固定資産の貸倒引当金+負債合計)

弾き出された流動資産の価値が時価総額を上回っている場合は割安と判断され、ネットネット株の条件を満たしており、なおかつ業績の安定性が高いため注目すべき銘柄だと言えます。

配当利回りが平均よりも高く、配当が継続されている銘柄を選ぼう

この手法においてネットネット株を選ぶ際には、バリュートラップ(万年割安株)にはまるリスクが存在します。
バリュートラップ(万年割安株)とは、割安株と判断して投資した銘柄がそのまま放置される現象のことで、いつまで経っても割安なまま低迷したり、さらに下落してしまったりすることを言い、別名「割安のワナ」とも呼ばれています。
そんなバリュートラップにはまるリスクを軽減させるには、投資する銘柄に株価上昇の火種となる材料があるかどうかに注目します。
その“株価上昇の火種となる材料”として注目すべきなのが、配当利回りと増配です。
配当利回りが平均よりも高く、なおかつ配当が継続されている銘柄を選ぶことで、株価の上昇が狙えます。

まとめ

効率的に利益が上げられるネットネット株投資について解説しましたが、いかがだったでしょうか?
今回の手法は、企業の流動資産の価値を正しく算出し、バリュートラップへのリスクヘッジができれば、ネットネット株に触れたことがない方でも実践できる手法だと言えます。
したがって、継続して安定的に上昇する株で資産を増やしたいと考えている方は、1度自身の投資に取り入れてみることをおすすめします。