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iDeCoで「全額を定期預金」にするのは“あり”か? その②

金融機関による金利の差はわずかなので
それだけで決めるのはおすすめしない

「iDeCo」の口座を開設した後に、定期預金や保険商品の金利でより有利な金融機関に乗り換えるようなことも考えられますが、あまりおすすめはできません。一般的には運営管理機関変更の場合、運用していた資産は一度解約して現金化せねばならず、定期預金なら解約金利が適用されてさらに低金利になり、保険商品なら解約時の手数料(解約控除)によって元本割れをする可能性もあります。

一方、現時点で他社より高金利である金融機関を見つけようとしても、正直難しいというのが実状です。また、金融機関ごとに金利に違いがあるといっても、0.0X%の差にとどまるため、必死にリサーチしてもあまりメリットがないのが悩みどころです。

まずは、候補として口座管理料無料の金融機関を絞り込み、その商品ラインナップをチェックして、定期預金の利回り実績を調べていくことで口座を作るところを決定する方法が有効でしょう。

「掛金を1年分まとめて納付する」裏技で
手数料を大幅に節約することが可能!

ここで、ちょっとした裏技を紹介しましょう。国民年金基金連合会の徴収する費用の月103円については、「掛金を納付した月のみ」が対象となります。これは掛金を納付する加入者と掛金を納付しない運用指図者で費用負担設定を変えているからです。

言い換えれば、掛金納付を行わない場合は、月103円の手数料は引かれないということです。実は2018年1月から「掛金拠出の年単位化」が可能になったことで、「12月にまとめて1年分の掛金を納付する」ということができるようになりました。事前に書類提出が必要で、ちょっと面倒ではありますが、この方法を選択すると、「1~11月は月64円のみ」「12月は掛金1年分を納付し月167円(103円+64円)」となり、年間の手数料を1133円節約して871円まで下げることが可能です(金融機関の口座管理料が無料の場合)。

投資信託の場合、1年分をまとめて購入すると、年に一度、入金したときの相場の影響を大きく受けることになるため、これはあまりおすすめできません。「今、相場が下がっているので12月ではなく6月に1年分買いたい」といったような機動的な購入もできません。一般的には相場が上がっているときも下がっているときも、自動的に毎月の拠出で投資をしたほうがいいでしょう。しかし、定期預金100%で運用する場合は相場の動向による影響をほとんど受けないので、「掛金の年単位拠出」を利用してみるのも選択肢と言えます。

なお、掛金をまとめて納付する場合、1月に1年分を前納することはできないので、12月引き落とし分(11月の掛金にあたる)を1年分の納付タイミングとします。

ただし、注意点はその12月の引き落とし時です。このとき残高不足だと、再振替はないので1年分の積立チャンスを棒に振ることになります。掛金を引き落とす銀行口座の残高不足には気をつけて利用してください。

定期預金100%が有利なのは「投資を一切しない」場合のみ!
本来「iDeCo」では投資信託で運用したほうがお得

ここまで、「あえて定期預金100%で運用する場合の『iDeCo』活用術」を解説してきました。

しかし、本当のところをいえば「定期預金は『iDeCo』以外の銀行口座で保有し、『iDeCo』では投資をする」というお金の置き方にしたほうが、より非課税メリットが大きく、効率的であることは間違いありません。

投資を行わず、すべての財産を預金で管理している場合のみ、「iDeCoで定期預金100%」が有利になるだけだということは頭に置いておいてほしいと思います。

もし投資に興味が出てきた場合は、証券口座を開設するより前に、「iDeCo」の中で毎月の掛金の一部を投資信託に振り向けてみてください。長い目で見れば、運用益が出たときの非課税メリットの魅力を実感できることになるはずです。


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